小児期・学童期の噛み合わせと口腔機能が、将来の健康とパフォーマンスを左右する理由
子どもの「噛み合わせ」や「お口の使い方」は、見た目や歯並びだけでなく、全身の健康や将来のパフォーマンスに大きく関係していることをご存じでしょうか?
いわよし歯科クリニックでも、最近は「お口の育て方=口育(こういく)」を重視し、早い段階から正しい口腔機能を育てるサポートを行っています。
■ 噛み合わせは「姿勢」「呼吸」「集中力」に影響する
噛み合わせが不安定な子どもは、顎の位置や頭のバランスが崩れやすく、結果として姿勢や呼吸にも影響が及びます。
たとえば、口呼吸が習慣化すると、
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体に酸素が十分に行き渡らず、集中力が続かない
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免疫力が下がり、風邪やアレルギーを起こしやすくなる
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顔立ちが縦長になり、歯並びが乱れやすくなる
といった悪循環が起きてしまいます。
逆に、正しい鼻呼吸と安定した噛み合わせがあると、姿勢が整い、スポーツや学習面での集中力も高まりやすくなります。
■ 「噛む力」と「舌の動き」は脳の発達にも関係
「よく噛む」ことは、食べ物を消化しやすくするだけでなく、脳を活性化させる刺激にもなります。
また、舌の正しい位置(上顎のスポット)を覚えることで、
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きれいな発音ができる
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歯並びが自然に整う
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口周りの筋肉(口輪筋・頬筋など)がバランスよく発達する
といったメリットがあります。
これらはすべて、将来の学力や運動能力、社会性の発達とも無関係ではありません。
■ 成長期にこそ整えるべき「口腔機能」
乳歯列から永久歯列へと変わる6~12歳ごろは、口腔機能が大きく発達する大切な時期です。
この時期に、
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舌の位置
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唇の閉じ方
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嚥下(飲み込み)パターン
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呼吸の仕方
を正しく整えることで、将来の健康リスクを大きく減らすことができます。
いわよし歯科クリニックでは、「プレオルソ」などの機能的矯正装置(トレーナー)を用いながら、お口の筋肉の使い方をトレーニングし、正しい発育をサポートしています。
■ 「歯並びの問題」は見た目だけでなく「全身のサイン」
実は、噛み合わせや歯並びの乱れは、体が「うまく使えていない」サインであることも多いです。
噛む力の偏りは体幹のバランスにも影響し、
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片足立ちが不安定
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肩こり・頭痛が起こりやすい
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スポーツで左右の動きに差が出る
といった形で現れることもあります。
つまり、「歯を治す」ことは「全身の使い方を整えること」でもあるのです。
■ まとめ:口育は“未来の健康投資”
小児期の口腔環境は、将来の体・心・脳の発達を支える土台です。
正しい噛み合わせ・舌の動き・呼吸を育てることは、
まさに**「未来への健康投資」**といえるでしょう。
お子さまの「噛み方」「口の使い方」に少しでも気になる点がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
いわよし歯科クリニックでは、プレオルソなどのトレーナー、インビザラインなどのアライナーを用いた矯正治療に加えて、お子さま一人ひとりの発達段階に合わせた「口育プログラム」をご提案しています。



